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2025.01.04
今日は音楽の話を(8)~ショパン ポロネーズ 嬰ト短調(遺作)~
お正月のお休み、いかがお過ごしでしょうか。
今年の年始はお天気にめぐまれ、さほど寒くもなく穏やかな日が続いています。
私は、普段はじっくり聴くことができない音楽のCDをかけっぱなしにして
日ごろできない作業をぽつぽつとやっています。
今日はその中からショパンのポロネーズをご紹介したいと思います。
ポロネーズとは、ポーランド土着の音楽で、ある一定の独特のリズムがあります。
ショパンは遺作(死後に楽譜が発見されて出版されたもの)を含めると
16曲のポロネーズを作曲しています。
有名なものに「軍隊」や「英雄」、そして彼の最高傑作のひとつといわれる「幻想」などがありますが
今回ご紹介するのは、遺作のひとつです。
これはなんと、ショパンが12歳のときに作曲したものだそうですが、
とても子どもが書いたとは思えない美しいメロディーで
ポロネーズのリズムの中に、キラキラと星が降るような高音がちりばめられ
聴いただけでショパンとわかるフレーズに満ち溢れています。
解説には「まだ若すぎるため、様々な要素が未発酵の形のまま並べられている」と書かれていますが
やはり天才はこの時期からすでに天才なのだと思わずにはいられません。
そしてそして、弾き手の技術も大切ですよね。
この曲の星がキラキラ降るようなフレーズの表現は
アシュケナージにしかできないのでは?と思うくらい
これまた素晴らしい!
演奏はこちら(👈クリック)
この曲単独の映像がないので少し長くなりますが、40分43秒から始まります。
すごい!もっと聞いてみたい と思われた方は最初からどうぞ♪