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医学セミナー

2021.07.31

不眠症セミナー

今日、製薬会社主催の不眠症WEBセミナーがありました(医師対象です)。

堺区でご開業の吉田診療所院長の吉田先生が演者で
私は座長をさせていただきました。
(吉田先生は不眠症治療のスペシャリストです)

場所は某ホテルの会議室。
関係者数名と、吉田先生と私。
WEB講演会なので、部屋にはこれだけしかいません。
机の上に置かれたパソコンに向かって話すだけのことですが
人前で話すというのがかなり久しぶりだったせいもあり
かなり緊張してしまいました。
(といっても、私は最初の挨拶と吉田先生のご紹介のみなのですが・・・)

吉田先生のご講演は、不眠症一般についての話題から始まり
今話題のオレキシン受容体拮抗薬という睡眠薬について
とてもわかりやすい内容でした。
なかでも「不眠症の治療は、終わりを見据えて開始しなければならない」
というお言葉が、私の心にとても響きました。

不眠症のお薬は、どうしても依存しがちです。
最初は眠れないときだけ・・・と思っていても
ふと気づくと漫然と毎日使用しているという方が思いのほか多いのではないでしょうか。
処方する我々も、患者様の言われるままに処方箋を書いている というのが現実です。

さて、このオレキシン受容体拮抗薬は、従来の睡眠薬に比べて
依存しにくく、しかも長時間効く という特徴があります。

普段の診療で、睡眠薬の量が増えてきたり、かなり依存されているかなと感じたとき
こちらに変えましょう とご提案することがしばしばありますが
慣れ親しんだお薬を変更することは、患者様にとっては一大事。
なかなかOKいただけないのが現状ですが
やはり「依存」は可能な限り避けたいものです。

オレキシン受容体拮抗薬はこれまでの睡眠薬にプラスして使用開始することが可能です。
慣れてくると、これまでの睡眠薬を減量し、オレキシン受容体拮抗薬のみにし、
最終的にはこちらの減量も可能となります。
まさに「終わりを見据えた治療」が可能な睡眠薬です。

講演会のあと、吉田先生が
「不眠症の治療は、我々が変えていかねばなりません」と話してくださいました。
これまでの漫然と処方する治療から、お薬フリーを目指した不眠治療に。
決して簡単なことではありませんが、お1人でも多くの方に喜んでいただけるように
勉強を続けていきたいと思います。

・これまでの睡眠薬が最近効かなくなってきて困っている
・睡眠薬を一度つかってみたいけど、なんとなく怖い
・自分に合う睡眠薬がなかなか見つからない
などなど、睡眠に関するお薬でお悩みの方はぜひ一度当院にご相談ください。

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