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2023.11.07
【再掲載】子宮頸がんワクチン
本年7月にこちらに掲載しましたが再掲載いたします。
子宮頸がんはその原因のほとんどが性交渉からのヒトパピローマウイルス感染と言われています。
ウイルスに感染しても約90%の人は異常をきたしませんが
ごく一部の人は数年から数十年かけて子宮頸がんになることがあります。
子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)は
このヒトパピローマウイルスに対する免疫を作る目的で接種します。
ヒトパピローマウイルスには200種類以上もの型があり
そのうち少なくとも15種類が、がん(子宮頸がんの他に膣がん、陰茎がんなど)の発生にかかわっています。
そして子宮頸がんの50-70%は16型と18型が原因 ということがわかっています。
これまで日本で認可されているワクチンは
2価(16・18型)「サーバリックス」と4価(1・6・16・18型)「ガータシル」のみでしたが
本年4月から9価(1・6・16・18・31・33・45・52・58型)「シルガード9」が定期接種に追加されました。
・接種回数は3回
・定期接種(無料)の対象者は小学校6年生~高校1年生相当の女性
(ただし、接種当日に堺市に住民登録があることが条件)です。
(対象年齢を過ぎた女性でも任意:自費であれば接種を受けることが可能です。)
すでに1回目または2回目に4価ワクチンを接種してしまった人の3回目については
原則同じ価のワクチンを・・・と言われていますが、ご希望があれば9価ワクチンに変更も可能です。
当院では4価、9価どちらも取り扱っております。
診察時に医師にご相談ください。
(接種をご希望の方は、事前にお電話または受診の上、お申し込みください)
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なお、平成25年4月に本ワクチンが定期接種となった直後に
一部報道でワクチンの副反応が大きく取沙汰されたことにより
政府は積極的に接種を勧めることができなくなり、
その直後から令和3年までに対象年齢を迎えた女性たちは接種の機会を逃すという
残念な事態になってしまいました。
その後、(マスコミが大騒ぎした)副反応とワクチンの因果関係が医学的に否定されたことにより
令和3年11月からは積極的に接種を勧奨する方針に転換し、現在に至っている という経緯です。
そして、接種機会を逃した方たちへ公平な接種機会を確保する目的で、
定期接種の特例として「キャッチアップ接種」を実施していますので
平成9年4月2日~平成19年4月1日生まれの女性でまだの方は接種をご検討いただきたいと思います。
ただし、この方たちが公費で実施できるのは令和7年3月末までとなっています。
(接種スケジュールからは、令和6年9月ごろまでに1回目を完了されることをお勧めします。)
全国でも堺市のキャッチアップ世代の接種率が非常に低いのが現状です。
子宮頸がんはワクチンで防げる唯一のがんです。
おひとりでも多くの方の接種をお願いいたします。