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2024.07.14
日焼け止め豆知識
梅雨明け間近で陽射しが一段と強くなり、日焼け止めが必須の季節になってきました。
みなさまは何を基準に日焼け止めを選んでおられますか?
効果、お値段、機能、パッケージの美しさ などいろいろあると思いますが、
とりあえずSPF50で! みたいになっていませんか?
ポイントを【1】から【6】に書いてみました。
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まずは一番よく目する「SPF」と「PA」について。
これは遮光効果の数値となります。
【1】SPF
UVBに対する遮光効果の指標で、1から50までの数値で表されます。
【2】PA
UVAに対する遮光効果の指標で、+から++++の4段階で表されます。
ついつい数値が高く+の数が多いものを選んでしまいがちですが、
シーンに応じて使い分けることをお勧めいたします。
また、これだけでなく
日焼け止めに配合される成分の「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」についても知っておく必要があります。
【3】紫外線散乱剤
ノンケミカルとも呼ばれ皮膚に与える影響が少ないとされています。
【4】紫外線吸収剤
吸収した紫外線を熱などのエネルギーに変換することで紫外線からの害を防ぐのですが
一部で光線過敏を引き起こす可能性があるため、アトピー性皮膚炎などの皮膚トラブルがある場合は注意が必要です。
では吸収剤を含まないほうがいいのか?というと一概にそうは言えません。
バランスよく配合されていればOK!です。
あとは使い方のことも少しお話しておきます。
せっかくいいものを購入しても、量や使い方が間違っていれば効果を引き出せません。
【5】量
・クリームタイプまたはミルクタイプはパール大2個分
・ローションタイプは100円硬貨2個分
が目安となります。
(実際の調査で、多くの人がメーカー推奨の適量よりもかなり少なく使用していることがわかっています)
【6】こまめに塗りなおす
メイク崩れしやすい部位や、大量に汗をかくときは、こまめに塗りなおしてください。
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当院では
NOV、グラファラボラトリーズ、メルスモン製薬の日焼け止めを扱っています。
(トップページにリンクあります)
■NOV
ミルク、クリーム、ローション、スティックの4種類があり、
いずれも紫外線吸収剤を使用していません。
■グラファラボラトリーズ
クリームのみで紫外線吸収剤を使用していますが、
それを肌に触れさせないよう「カプセル化」しているため、
敏感肌の方にも使いやすい設計になっているそうです。
■メルスモン製薬
クリームのみですが、こちらは散乱剤と吸収剤がバランスよく配合されています。
ヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分も配合されていて、
美容液のようなちょっと贅沢な日焼け止めとなっています。
実際に使用してみましたが、ワントーンお顔の色が明るくなるような印象だったと思います。
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今はスーパーやコンビニなど、いつでもどこでも日焼け止めが手に入ります。
たくさんありすぎて迷いに迷ったあげく
「とりあえずSPFが高いものにしておこう」となってしまいがちですが
きちんと知識があればもう迷いませんね!
シーンやコンディションによって使い分けることができれば上級者です。
市販のどの日焼け止めも肌に合わない とか
いつもの日焼け止めにちょっといいものをプラスしてみよう など
ちょっと気になられた方は、診察時に院長までお声かけください。お待ちしています。