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健康情報
2023.07.19
熱中症対策!
猛暑続きの毎日です。
このところ、熱中症の症状で受診される方が増えています。
・暑いところで長時間作業(運動、農作業など)していた
・その時は何も感じなかったが、帰宅後から不調が出現しだした
・吐き気、発熱、脱力などの症状なのでコロナだとばかり思って受診した
このような訴えが多いです。
熱中症かどうかは、一目でわかるものではありません。
種々の検査を行った一番最後に
(直前の)環境要因などから「熱中症が最も疑われる」という判断になります。
さて、熱中症についてのおおまかな事をこちらに記載しますので
今後の対応などの参考にしていただければ と思います。
【程度と症状】
・Ⅰ度(軽度)・・・・・・・・立ちくらみ(ふらつき)、こむら返りなど
・Ⅱ度(中等度)・・・・・・・頭痛、吐き気など
・Ⅲ度(熱射病)・・・・・・・意識障害、多臓器不全など
【なりやすい日】
・急に暑くなった日(梅雨明け直後など)
・気温はほどほどでも、湿度が非常に高い日
・休暇明け
【なりやすい時間帯】
・作業(運動)開始から2時間程度たったとき
【なりやすい人】
・高血圧や糖尿病、心不全、透析中などの基礎疾患がある人
・高齢者(クーラーをかけない人が多いです)
・過去に一度でも熱中症になったことがある人
・ふつか酔いの人
・寝不足や残業明け、風邪などで体調不良の人
【予防方法】
・普段から暑さになれておく(汗をかくことに慣れましょう)
➡毎日お風呂に5-10分つかって汗をかく または じんわり汗ばむ程度の運動を毎日する
・部屋の冷房の設定温度を少し高めにしておく
・作業(運動)前に経口補水液(コップ1杯程度)
・作業(運動)の途中にも補給(理想は30分に1回程度)&いったん涼しい場所に退避してクールダウンする
・作業(運動)後にも補給
(経口補水液が入手できない場合は、塩飴&お水などで対応。水やお茶だけというのはNG)
【もしも(近くの人が)なってしまったら】
・涼しいところに移動
・意識があるかどうかの確認!
➡意識があれば経口補水液を少しずつ。意識がなければすぐ救急車!
(意識のない人に無理に経口補水液を飲ませないで!窒息します)
・身体の冷却(首やワキには保冷剤、その他の部位は常温の水を霧吹きなどでかけて団扇や扇風機で仰ぐ)
・いったん症状が落ち着いても、帰宅する前に受診を!
(一晩様子を見よう・・・と帰宅され、お亡くなりになるケースが多々あります。)
【経口補水液の上手な使い方】
普段づかいはポ〇リスエットやア〇エリアスなどで大丈夫ですが、
実際の作業時(スポーツの試合や暑熱環境での業務)やいざというとき(緊急時)は経口補水液を!
経口補水液は「飲む点滴」と言われています。
水分と塩分のバランスが完璧に計算されていますので
体内に有効に取り入れるためには、氷や水で薄めないようにご注意ください。
また、がぶ飲みすると全部おしっこに出てしまいます。
少しずつゆっくりと摂取してください(成人では1日かけて500-1000ml)。
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熱中症の予防方法は、難しい事がらは一切ありません。
暑さに普段からなれたり、経口補水液を上手に活用すれば、必ず防ぐことができます。
これからますます気温があがることが予想されます。
元気に夏を乗り切りましょう!
👆にはおおまかな事しか書いていませんが、
熱中症対策の一助としていただければ幸いです。
2023.01.21
乳がん検診のススメ
今日午後から医師会の講演会(Zoom講演)がありました。
テーマは「乳がん」。
堺市立総合医療センター・乳腺外科副医長の宮村裕紀子先生が講師をつとめてくださいました。
私は普段の診療時の乳がん検診で触診はするものの
(内科医としては)治療の実際などの詳細は外科の先生にお任せ状態なので
ものすごく勉強になりました。
乳がんの発症は若年齢化していること(食生活の欧米化や出産回数の減少などが原因だそう)
乳がんのステージによる治療法や予後の違い
視触診、マンモ、超音波検査の位置づけ
遺伝性の乳がんと遺伝子検査について
(アンジェリーナ・ジョリーががん発症前に乳房切除したことで有名になりました)
などなど盛りだくさんの内容でしたが
難しい用語を一切使われることなく、とても丁寧にわかりやすく説明していただきました。
乳がんは、ステージ0~4に分類されています。
すでに皆様ご存知かとは思いますが
ステージが進むにつれて、治療法の選択肢はせばまり、予後は不良となります。
日本人女性の9人に1人が乳がんになっているそうです。
どのがんにも言えることかもしれませんが
いかに早期に発見して治療に結びつけるかが非常に大切だと改めて感じました。
さて、今日の講師の宮村先生から BC Tube(👈クリック)のご案内がありましたので
こちらで共有させていただきますね。
乳がんに関する正確な情報をここで得ることができます。
・乳がん検診を迷っておられる方
・何らかの症状があり、「もしかして乳がんではないか」と悩んでおられる方
・すでに乳がんと診断され、治療について迷っておられる方
・遺伝性の乳がんについて知りたい方
など、ご自身だけでなく、もしも身近にいらっしゃるようでしたらお勧めです。
どれも数分程度の短いものなので、ちょっとした空き時間にご覧いただけると思います。
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話は全く変わりますが・・・
インフルエンザが大流行となっています。
当院にこられる発熱患者様の7~8割がインフルエンザ・・・という今日この頃。
コロナとの比率が完全に逆転してしまいました。
予防接種は1/31まで受け付けています。
まだお済みでない方は是非!!
2014.09.08
「女性のミカタ」プロジェクトに参加しています
「女性のミカタ」プロジェクトをご存知でしょうか。
2010年の統計によると、日本人女性の平均寿命は86.4歳で、世界最長を誇っています。
しかし、健康寿命は73.6歳。
健康寿命とは、日常の生活を問題なく送ることができる健康な期間のことをいいます。
つまり、73歳を過ぎたあたりから
何らかの病気が原因で、これまで通りの生活ができなくなったり、寝たきりになったり・・・
日常生活に支障がある期間が13年にも及ぶのです。
この差を少しでも短くしようという目的で
2012年に本プロジェクトが立ち上げられました。
(当院では、今年から参加しています。)
健康寿命を短くしてしまう代表的な疾患として
閉経後の骨粗鬆症と過活動膀胱があります。
骨粗鬆症は、骨折して痛みが出てから気づく
過活動膀胱は、恥ずかしくてなかなか相談できないうちに、症状が進んでしまう
といった特徴があります。
当院では、これら2大疾患のチェックシートを用意していますので、
診察時にどうしてもご自身からは話しにくい という方は
是非ご利用ください。
また、待合にもポスターを掲示しておりますので、ご覧いただければ幸いです。
「女性のミカタ」プロジェクト
■主催:産経新聞社
■後援:厚生労働省および日本臨床内科医会
■協力:ファイザー株式会社、女性のミカタプロジェクト推進協議会
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